小学生新聞「伸びる子どもに…」

奈良新聞社発行の「小学生新聞」春号に続いて

夏号も執筆させて頂きました。

奈良県内、7万部各小学校に配布されたものです。

全文を掲載させて頂きます。

是非、お読みください。

夏号ブログより

 

「将来伸びる子どもにするために、夏休みに体験させておきたいこと」

 

物が豊かになり、昔より子どもは「不自由」を感じることが少なくなってきている昨今、

反対に失いつつあるものもあります。

それは、「耐える力」です。

物の豊かさに加え、最近は親が先回りし、

何でも準備し、「転ばぬ先の杖」を用意することが増えてきています。

子どもが困難に出あったり、不自由さを感じたりすることが

少なくなってきるように思います。

 

偉人と云われる人の伝記を読みますと、

ほぼ共通している過去があります。

それは、幼い頃、家が経済的に貧しかったとか、

大病を患ったとか、

つまり「我慢せざるを得ない体験」「不自由な毎日」「思い通りにならない現実」を

体感している、という点です。

その、我慢をせざるを得ない現実の中で、

耐性を身に付けていっているのです。

そして将来、困難に遭遇しても、乗り切る力を持ち、成功を収める、という

展開に多くがなっています。

 

子どもが成長し、集団に入った時、

また社会に出たとき、大切なことのひとつに

「ルールや規律を守る」ということがあります。

幼い時、忍耐力が養われていなければ、

将来ちょっとした困難に出あつたり、

自分の思うようにいかないと、直ぐに現実から逃れようとしたり、

責任を他に転嫁することが多くなります。

ですので、将来伸びる子どもに育てるためには、

小学生くらいまでに、「耐える力」「我慢する気持ち」を

身に付けさせることが非常に重要なことなのです。

 

では、どのようにすれば子どもにそれらを身に付けさせられるのでしょうか…。

我が家では、子ども達が小学生の頃、毎年家族で、夏休みにキャンプに行っていました。

家では、水道の蛇口を捻ればキレイな水がすぐ飲めます。

ですが、キャンプ地では、食事を作るのに、

先ずはお米を砥ぐ水の確保からしなければなりません。

子ども達は、水汲みから始まり、食材を洗ったり、切ったりと

食事の準備を手伝う中で、普段の生活の「便利さ」に気づきがあったり、

日頃の親への感謝の気持ちを改めて感じたりします。

 

もちろん、テレビもゲームもありません。

あるのは自然だけです。

そうしますと、自然を材料に自分たちで「遊び」を考え、見出します。

土や砂でトンネルや団子を作ったり、草花や虫を観察したり、

川の流れ、夜空の星、太陽の昇る様子、日頃意識して見ないことに感動を覚えます。

風の香り、虫の声、夕日の沈む美しさ、五感もフルに使います。

 

狭いテントの中では、譲り合って寝ることや、

広く使う為に荷物の片付け、整理整頓を覚えます。

不自由さを自分で回避しようと、

工夫する、協力し合う、我慢する、判断する、など

いろいろな力を育むことができます。

もちろん、キャンプ以外にも家族で登山に出かけるのもよいでしょう。

つらい経験を家族で力を合わせ乗り切るところがポイントです。

 

大切なことは「家族で協力」というところです。

 

文明が発達し、夏の暑さも冬の寒さもエアコンのボタンを押せば、

指1本で回避できる今の時代、

今年の夏休みは、「家族」で少し「不自由さ」を

体験してみるのもよいのではないでしょうか…

 

 

 

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