小学生新聞「豊な人間形成…」

先月、奈良新聞社さんからご依頼を受けた原稿。

記事は、奈良県の全小学校に配布された「小学生新聞」に掲載されました。

全文をご紹介させて頂きます。

 春号

 

豊かな人間形成のために家庭教育はどうあるべきか 

 

子どもが生きる力を身に付けていく、

また豊かな人間形成をしていく過程において、

重要な役割を担っているのが家庭教育です。

基本的な生活習慣や、価値観、感性など、

人間形成を左右するものは、家庭での日常生活、親の関わり方で、

決まっていくことが多いからです。

 

子どもが将来の生き方や進みたい道を考えたとき、

今の日本ではほぼ志望校や資格という問題に当たります。

学習の能力が高いほど、その選択肢は広がり、

「好きな未来を選ぶ」という子どもの自由が増えます。

 

ですが、注意しなければならないのは、

学力を伸ばすことばかりに目を向け、

家庭教育が十分になされていない場合です。

それは反対に子どもを無気力にしたり、

後に学校や勉強嫌いに繋げる可能性もあるからです。

親は家庭で、躾や生活のリズムを整えさせたりするだけでなく、

人が困っている時、悲しんでいる時、どう接するか、

親の態度や姿勢を常日ごろから、

見せておくのも大切です。

 

とりわけ、最も重要なことは、

「子どもの自己肯定感を育む」ということです。

これが築かれたうえで、躾を身に付け、そしてそれらを土台として、

初めて学習が実を結び始めるのです。

 

では、どうすれば自己肯定感を育めるか、具体的な例をあげてみます。

 

一 子どもが達成感を味わえるようなお手伝いをさせて、

  「ありがとう!助かったわ」と声をかける。

   これによって、子どもは「自分は必要とされている」と感じます。

 

二 子どもを叱るときは行動を注意する。

   例えば、窓ガラスを割ったとき「あなたは悪い子ね」と

   いう言い方ではなく

   「窓ガラスを割る行為がいけないことなんだ」と叱ります。

   前者の叱り方ですと、子ども自身を否定してしまいます、

   ですので、子どもは自分の存在を否定的に捉え

   「どうせオレなんか…」

   「いつも私ばっかり…」という思いに陥ってしまうことが

   多くなります。

 

三 褒める時は行為を褒めるのではなく、子ども自身を褒める。

    例えば、テストで良い点数を取ったとき、

    点数を褒めるのではなく、

    頑張った姿勢を褒めてあげてください。

    もし、点数のみを褒めると「高い点数を取れないと、

    自分の価値は無い」と感じたり、

    極端な場合、どんな手段を使ってでも点数を取ろうとすることも

    ありえます。

    そうではなく、試験に向けて頑張った姿勢や、

    過去の本人と比べ伸びたことを

    褒めてあげてください。そうすれば、

    努力することに喜びを感じ、

    困難に出会ったときも努力で乗り切ることを覚えます。

 

文字を書くのが苦手な子どもでも、

鉛筆や消しゴムはきちんと筆箱に片付けているかもしれません。

運動会で走るのが遅い子も応援は、

一番大きな声で先頭に立ってしているかもしれません。

何かが苦手でも他の何かが得意なはずです。

 

毎日子どもを見ている親はそれに気が付いてあげてください。

子どもは「愛されている」「必要とされている」「認められている」と

感じる環境で育つと、

自ら将来の目標や夢を持つようになります。

そして、それらの土台を築き上げるには家庭教育が大きなカギを

握っているのです。

 

小学生新聞ン分

 

 

 

 

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